マンションと一軒家、どう違う?~かかるお金と資産価値編~

家づくりコラム

こんにちは。静岡市の建築アドバイザー 建築工房ユキ・アートです。
今日は前回の続き、マンションと一軒家の比較をしていこうと思います。

今回は、お金の面からも検証してみましょう。

一軒家もマンションも購入後は毎年「固定資産税」がかかります。
これは物件の相場にかかってくる税金なので、「その家と土地の評価額」がいくらかによって値段が上下します。

次にマンションでは、「管理費」がかかります。これは共用部分の清掃や電球の交換、管理人さんの配置などの経費となります。また、「修繕費」の積立もあります。

これは数年に一度外壁や不具合個所をメンテナンスするための積立となり、長く大切に建物を使用していくのに大切なお金です。不当に安かったりする物件だと、いざ修繕が必要な時に足りないこともあり、まとめて出費を強いられることも。

マンションを選ぶときはきちんと管理組合が機能しているかも選ぶポイントとなります。

管理組合の会合では「修繕費」の使い道なども話し合われますが、たくさんの世帯が住むマンションでは、いくつか修繕したい場所がある場合、どこの修繕を先にするかなどでもめることも。こういったことが、ちょっと管理組合が面倒な理由かもしれません。

また、建物は年を重ねるごとに必要な修繕が増え、修繕費もそれに従って値上げされることもしばしばです。そういったことも理解しておく必要があります。

一方一軒家は、家の修繕は各家庭の責任で行わなくてはいけません。
中でも外壁や、屋根は定期的に劣化していないか調べて、必要ごとに塗り直しをしていくことで雨漏りを防ぎ、家をよい状態で保つことができるものです。

定期的にとは、どのくらいの期間でしょう。
一般的には10年ごとに塗り替えるとよいと言われていますが、外壁の塗装の種類によって、劣化時期が変わってきます。アクリル、ウレタン樹脂塗装の耐用年数は4~10年、今一番一般的なシリコン樹脂は8~15年、フッ素樹脂は15~20年といわれています。外壁の劣化は、塗装の表面に白く粉浮きがしているかどうかで見分けることができ、これをチョーキングといいます。メンテナンスのタイミングを見落とさないことが、家を長く保つコツ。
一軒家であっても、「管理費」はありませんが「修繕費」の積み立ては必要なのです。

そして大切に住んだ後、資産価値としてどのくらい残るかも気になるところ。
マンションの場合一部屋だけの価格となるため、駅近、人気の地区など、よほど好条件でなければ、資産価値はどんどん下がってしまいます。

逆に、一軒家は土地の値段があり、長期優良住宅であれば資産価値は下がりにくいものです。どのくらいの資産価値が残るのか気になる方は、住宅情報から、同じ地区で、似た条件の家が、築何年でどのくらいの価格で売られているかをチェックしてみるのも手です。

より良い建物に長く住む街をつくろう。というコンセプトの「長期優良住宅制度」が出来上がって、戸建て物件の価格は下がりにくくなってきています。大切に住んで、いざという時は資産として残せる一軒家の魅力は、きちんとした構造ときちんとしたメンテナンスで保たれます。

ついのすみかに一軒家を。と思われた方はぜひ、きちんとした構造計算と、丁寧な施工、メンテナンスまで任せて安心のユキ・アートにご相談ください。