施工事例「ユキ・アート便から始まった家づくり」Part.1

施工事例

こんにちは。静岡市の建築アドバイザー 建築工房ユキ・アートです。

今回の施工事例のお宅は、お施主さまであるご家族のこだわりがトコトン詰まった3階建て。
長年描いてきた夢を実現させた、Sさまのお宅をご紹介します。

中古で購入した店舗付き住宅を改修し、住宅として住んでいたSさまご家族。
給湯器の取り換え工事をきっかけに、ユキ・アートとのお付き合いが始まりました。

家づくりに関してとても熱心なお父さま。
なんと「ユキ・アート便」をすべて保管し、家づくりについて勉強されたそう。

(関連記事「ユキ・アート便にこめた私たちの想い」

それではまず、1階部分から見ていきましょう。

部屋の中央で存在感を放つのは、24cm角もあるヒノキの大黒柱
ご夫婦の部屋の中央にある大黒柱は、この家のお父さんのように、家族みんなを1階で支えます。

そして一段上がったところに、Sさまのお宅の一番の特徴でもある、本格的な和室があります。

通常は、厚みの半分を断熱材にした機能性畳(スタイロ畳)を使用するのですが、奥さまのたっての希望で昔ながらの藁床に。

建材床と比べメンテナンスの手間は増えますが、天然素材だけに肌触りが良い仕上がりになりました。

和室の天井は梁をあえて見せ、仏間の地板にケヤキの突板張りを使用し上質感を演出。
床の間は、本床(ほんどこ)で作られています。

本床とは、最も正式な床の間の形式のこと
一部の床を一段高くし、畳を敷き、前方に床框(とこがまち)と呼ばれる化粧材を取り付けます。

床框には、日本の伝統色呂色」を使用。
まるで濡れているかのような、深く艶やかな漆黒が、空間をさらに厳かにしています。

ここ最近、めっきり需要が減った本格和室
しっかりと決められたルールがあり、和室ならではの部材の名称もたくさん。
日本の素晴らしい文化として、後世にも残していきたいと思うばかりです。

納戸には、ご主人の趣味であるDIYコーナーがあります。
工具の収納だけでなく、実際に作業もここで行います。

居間のテラス窓は、お気に入りの観葉植物がずらり。
立地的に光が入りやすい場所なので、グリーンもぐんぐん成長しそう。

その左右にあるすべりだし窓は、「いってらっしゃい窓」と命名。
外出する息子さんに「いってらっしゃい!」と声をかけるために取り付けました。
Sさまご家族の仲良し度がうかがえますね。

※写真左、1階部分の小さな縦長窓が「いってらっしゃい窓」です

いかがでしたか?
次回はSさま邸の2階と3階を中心にお届けしますので、どうぞお楽しみに。

以上、静岡の建築工房ユキ・アートでした。