今日は4(しっ)9(くい)の日~カベ材の話~

家づくりコラム

こんにちは。静岡市の建築アドバイザー 建築工房ユキ・アートです。

今日は4月9日。漆喰(しっくい)のごろ合わせから、左官の日だそうです。皆さま、左官屋さんと聞いてぴんとくるでしょうか?

県内ですと伊豆松崎のなまこ壁が有名ですが、壁に漆喰を塗る職人さんのことを左官屋さんといいます。左官職人さんは、コテ一つで平らにならしたり、模様をつけたり、凹凸を使って絵画を作り上げてしまったりします。興味のある方は、職人さんのすごさを実感できる松崎の長八美術館でぜひ実物を見てみてくださいね。

漆喰とはそもそも、どんな素材なのでしょう。
主成分は水酸化カルシウム(消石灰)。運動会の時などにグランドにラインを引く、あの白い粉です。(現在は目に良くないということで、炭酸カルシウムが使われていますが、昔は消石灰を使っていました。)石灰は、サンゴの化石が集まった地層から採れ、これを高温で焼いて炭素を取り除き、水と反応させることで消石灰は作られます。

この消石灰に、ふのり(海藻糊)と、スサと呼ばれる繊維質のものを入れ水で練ったものが漆喰です。一説によると、漆喰は「石灰」に当て字をして読み方が変遷したものだとか。消石灰は、壁に塗った後ゆっくりと二酸化炭素を吸収しながら石灰へと戻っていきます。糊と繊維を混ぜてあるので石化しても崩れにくく丈夫になるのです。

漆喰の壁のいいところは、二酸化炭素を吸収するときに一緒にシックハウスの原因となるホルムアルデヒドや有害な成分を吸収してくれるところ。また湿気が高いときには吸収し、高くないときにはきちんと放出するので、結露やカビの防止にもなります。
また石化していくため劣化が少なく、美しい状態が長持ちするところも魅力の一つです。

しかし近年、さらに性能が良く、美しい壁材を。ということで改良が進み、現在ユキ・アートがお勧めしているのは、健康塗り壁や、エバーウォールなどの壁材です。

特にエバーウォールは抗菌、抗アレルギー性に優れ、シックハウスの原因物質の吸着、抗菌剤を使わなくても菌を発生・増殖させない壁材として医療現場でも使われています。
また有害物質の吸着性能が優れているため、最近話題になっている化学物質過敏症の方からも選ばれる壁材となっています。
エバーウォールのレポートより)

そしてなんと。このエバーウォール、静岡の会社の製品なんです。より良い地元企業のものを使う。地域密着の本領発揮です。新築、改築の際の壁材に、たくさんの柄から選べるクロスもよいですが、「塗り壁」という選択肢もいかがでしょうか。

家づくりが気になったら、ぜひユキ・アートにご相談ください。