こだわりポイントのぞいてみませんか?~外観デザイン編~

家づくりコラム

こんにちは。静岡市の建築アドバイザー 建築工房ユキ・アートです。
今日はユキ・アートがここ最近手掛けた物件の外観デザインについてお話します。

外観デザインの主要な要素として、まずはパッと目に付くのは屋根のカタチ。
ここのところ多くみられるのは、片流れの屋根を選択されるお宅です。

シンプルでおしゃれ!だけじゃない。選ばれる方の理由の多くは、『太陽光パネルをのせたい』というもの。太陽光パネルは太陽の方向に向けて設置しなくてはならないので、よりたくさん発電できるようにパネルをのせようとすると、同じ方向に向けて広い設置場所が必要になるからです。でも、太陽光パネルをのせないからと言って、北向きの片流れにするのは厳禁。屋根には太陽の光を集め、屋根裏の湿気を飛ばすという大事な働きがありますが、北向きだとこのお仕事が出来なくなってしまうんです。ですから、片流れはお日様に向けて。が基本です。

太陽光発電のほかにも、片流れ屋根を選ぶことで構造がシンプルになり、雨どいなど軒下のセットが一つで済むなど、コストが安価になる。という利点もあります。頂上部分に降った雨水が中に入らない工夫を丁寧にする必要があったりします。

そして軒先部分でも、屋根に降った雨の全てを一本の雨どいが処理しなければならず、キャパシティーを越えてしまうこともあるので注意が必要です。ちょっとしたことですが、よく相談してより良い家を建てたいものです。

でも、片流れの屋根を選ぶことで、屋根裏スペースが広く高くとることができるのも特徴の一つ。屋根裏空間を楽しみたい方には、うってつけ工法かもしれませんね。

では外観のもう一つのパーツである、「外壁」はというと、今流行なのは黒いガルバリウム鋼板を用いたデザインです。長く家を建てていると、どうしても壁は白く、とおすすめしたくなるのですが、シックでカッコいいと、今、大人気。黒と木材の組み合わせは、薪ストーブのような暖かみのある外観で味わいがありますよね。

さて、ガルバリウム鋼板とはどういう建材かご存じですか?金属系の外壁材(又は屋根材)として人気のガルバリウム鋼板は、鉄に、アルミと亜鉛のメッキをかけてある建材です。
アルミはすっぽり覆って錆びさせない性質。亜鉛はあえて先に錆びて、中の鉄を守る性質があり、その二つが合わさって、とてもさびにくい性質を持ちます。
他の建材に比べ軽いため地震の時も安心。耐用年数も長い優良素材なんですよ。

壁の色を決める時、どんな風に決めるかご存じですか?
黒とか真っ白とか、パッと想像のつく色ならいいのですが、壁材によっては、淡い色と思って指定したら思ったより濃かった、ということが多々あります。

こういったことが起こらないように、ユキ・アートでは、普通の外壁サンプルでは小さすぎるので、B5サイズほどの外壁サンプルをご用意しています。ある程度の面積があれば、太陽光の下ではどんな色?遠目で見たらどうだろうと、いろいろ実物に近い形で試していただけます。

あなたはどんなお宅がお好きでしたでしょうか。家の外観を考えるのも楽しみの一つ。新築のご予定のある方も、ご予定のない方も、ぜひ色々考えて、楽しんでみてくださいね。