何年も変わらず愛されるデザイン。使い込むカッコよさ。

スタッフコラム

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。YUKI・ARTの中村真之介です。

約半年ぶりのブログ更新となりました。

2024年の幕開けは、未だ救出作業が続く大災害からとなり、とても悲しく、ニュースを目にするたび悲痛な気持ちでいっぱいです。心より、被災者の身の安全と、被災地の復興をお祈り申し上げます。

さて、本年のスタートとして、よい出会いがありましたので書かせていただきます。昨年より色々と情報を調べ、欲しいと思っていたアイテム。

バブアー(Barbour)のジャケット・ビデイル(BEDALE)です。イギリスの120年以上も続くブランド「Barbour」。港町で生まれ、悪天候の中働く水夫や漁師、港湾労働者などのためのコートをつくったのが初めだそうです。オイル加工した防水ジャケットが、バブアーの代表作オイルドジャケット。オイルを染み込ませてあるため、風を通さず、1920年代ころからは、バイカーの間でブレイク。英国軍の間でも防水、撥水性のあるワックスジャケットが軍服として採用されるなど、機能的なイギリスのアウターとして確固たる地位を築きました。有名なスティーブ・マックイーンも着用していたそうです。イギリス王室御用達の栄誉「ロイヤルワラント」も3つ(フィリップ殿下、エリザベス女王、チャールズ皇太子)(王冠のロゴのようなもの)獲得し、英国を代表するブランド。

私の生まれと同じ年の1980年に、ビデイルは、乗馬用のコートとして発売されました。ロイヤルワラントは、現在は、チャールズ殿下のロゴ1つとなるのですが、購入したものは、2つあり、現在のモデルに代わる前のエリザベス女王がご存命のころの最後のものとのことでした。

43年も変わらず愛されるデザインと、120年以上の歴史を築いた機能性…。

ジャケットも、実際に着用したところ、風を通さず、中に着込めば真冬でも暖かい。ワックスを染み込ませているため、ゴワつきはあるけど、使っていくうちに馴染んでくるそうです。傷んでワックスが落ちても、ワックスリペア専門店もあり、何年も使え、また、使い込めば味わいが生まれ、その人に合ったさらに良いものとなっていくようです。

着たときのルックスも形がよく、歴史や考え方、展開も含めて本当にカッコいい!

今まで割と、コスパのよい洋服をシーズンおきに買い、古くなれば処分というようなサイクルで過ごしておりましたが、最初の購入費用は高くても、何年も着ることができ、使い込んでいくうちにもっと好きになっていくものとして、新年早々、本当に良いものと出会い、手に入れることができました。

私の家づくりに対する思い「使い込んでいくことでもっと好きになる」のお手本となるブランドとアイテム。値段の安さ、コスパでなく、愛されるデザインと機能性。

大好きなお家を、大事に使い込んで、傷んだら直して使う…。

何十年もずっと住むお家だから、思いを込めてつくり、ずっと大切にしていく…。

ロイヤルワラント獲得なんてレベルには到達できないけど、Barbour社のように歴史と栄誉のある企業、何十年も変わらず愛されるものづくりを目指したい!そして、これからも、世界に2つとないお家をお客様とつくっていきたい!

新年のよき出会いと、目標についてでした。

中村真之介