4つに仕切れて戻せる子ども室~模型紹介~

家づくりコラム

こんにちは。静岡市の建築アドバイザー 建築工房ユキ・アートです。
今回は平屋建てのこちらのご提案を紹介します。

こちらの模型は以前、お子さんが4人いらっしゃる大家族さんにご提案させていただいたものです。4人のお子さんに個室を。とのことで、設計させていただきました。お子さんも大きくなってくると、家族でわいわい過ごす時間も楽しみながらも、ふとした瞬間に一人になれる自分だけの空間が欲しくなってきます。

学習スペースや、ほとんどの生活の基盤はほかに持ちながら、自分だけの秘密基地としての部屋を作るのは、子どもの情緒を育てる上でとても有意義です。今回は15畳のスペースを区切って作れるように。また成長し部屋がいらなくなったら6畳のクローゼット付きの部屋に作り替えられるようにしました。

3.75畳の個室。というと想像しづらいかもしれませんが、コンパクトタイプのシングルベッドと、小机などを入れてすっきり収まるサイズです。シングルベットを跳ね上げタイプの収納付きのものを選び、インテリアを工夫すればとてもおしゃれな空間を作れます。寝るだけの部屋になってしまうのでは、と思われがちですが、お子さんの手に負えるサイズの、初めての自分だけの空間を楽しんでいただける間取りになります。

子どもたちは「何でもできる部屋」にするとつい自分の部屋にこもりがち。そう考えると、コンパクトな秘密基地サイズだからこそ、みんなで楽しむ時間と、一人で自分を見つめる時間のバランスが取れるのです。

パブリックスペースは、家事動線をしっかり考え、洗面所とキッチンは回遊できるようにしました。買い物から帰ってきて、たくさんの荷物を抱えていても、リビングを通ることなくしまうべき場所にしまえるのが自慢です。

洗濯も、洗濯機と物干し場をすぐ近くに。
重たい洗濯物を持って歩く時間をできるだけ短くし、また物干し場は、半屋内に設置。
深い軒の下にあるため雨の心配がなく、目隠しされた空間に天候を気にすることなく毎日干せます。半屋内とは言え、しっかり外なので湿気がこもる心配もありません。

取り込んだ洗濯物も、洗濯機の脇に設けた作業台でササっと畳め、またアイロンをササっとかけることもできるのでとっても便利。忙しい朝晩の時間を有効に使うことができます。

こうして、キッチン、洗面、物干し場を一か所にまとめ、家事動線を整えると、家事が楽になるだけでなく、家の表の顔ともいえるリビングに、家事の気配を感じさせず、裏側で家を整えることができるので、ほっと一息の時間をきれいな場所で過ごせ、急なお客さまにも困らない「散からない家」を作ることができるのです。

家事がしやすくママにやさしい、家族にやさしい、そんな家をご提案しています。
新築、リフォームのご相談は、ぜひ一度ユキ・アートにお問い合わせください。